年に一度ぐらいのペースで、看板作成の仕事を発注してくれるデザイナーがいる。
今まで、木の看板だったり、陶器の看板だったり。
これは、去年の陶器製の看板。
こんな風に着色して納品した。
今回は木製看板。
廃材じゃなく、原木の丸太を挽いてもらった。 これは年季の入ったクスの木。 何とも味わい深い。
まずはチョウナで皮を削る。
キレイになった。
墨付けして。
丸ノコでカット。
「愛知県産名古屋コーチン使用」という文字の下書き。 上の陶器の看板の鶏料理店の前に置く立て看板になる。
細目の丸ノミと彫刻刀で文字を彫り込む。
これは足。
丸ノコでスリットを入れた所に、ノミとキリで加工する。
看板を差し込めるよう、キッチリと掘り込む。
出来た!
掘り込んだ文字にアクリルで着色。
いよいよ看板に足を接合する。 フラットな石を水平に据えて、準備する。
足をセット。
建築用の強力なボンドをかまして接合。
裏からはロングのコーチスクリューを入れる。
表面をラッカーで仕上げて完成。
梱包して発送。
という、一連の楽しい仕事だった。 こういう、素晴らしい材料でちゃんと手間を惜しまずに全力を傾ける作業は楽しい。
変に、廃材でお金をかけずに、、、という制約から解放され、思いっきり出来る。
いや、、、。 自分の家の作業には、廃材とタダの労力を湯水の如く費やす事にネガティブさはない。 むしろ、コツコツ、延々と、ただの廃材をイジッて何とか形にしてゆくプロセスの中の閃きにこそ意義を見出すのが僕。
しかし、仕事として依頼されら案件には、サクッとい結果を出したい。 マゴマゴ、ネチネチと時間をかけて経費を上げない方が喜ばれるし。 それには、こうして廃材じゃなくバッチリいい材木を張り込む事で素晴らしい結果になるのは明らか。
まあそうい意味で、廃材とこういう買った材の使い分け次第。 自分の家のためと、仕事とは別。 そのメリハリがまた楽しい。
写真だけでは、苦労したのか、サクッと出来たのかが、分かりにくい。 今回、この一連の作業は割りとサクサク進んだので、満足。
遅々として進まずとも、ジワジワ、コツコツと積み上げ続けて出来る廃材天国のような作業は感慨深い。 そうは言っても、仕事として依頼された予算の中で出せるパフォーマンスに挑戦するのもワクワクする。
結局どっちも楽しめるようなスキルがついて来たって訳。 そうは言っても、スキルや表現域に限界はない。
一つ進むとまた次が楽しみになってくるもの。 何なら、もっと難しい仕事に挑戦してみたい!!!
廃材天国HP http://haizaitengoku.com/
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