ピザ窯を作るワークショップ。
大人が4~5人居れば一日で出来る。
鉄工所に発注しておいたピザ窯焚き口の材料。 今回は丸く加工してもらった。 こういうのは鉄工所のプラズマでカットしてもらうと非常に上手くいく。
ワッカの方はカマドの部材。 取りに行った時に切れ端の廃材ももらってくる。
まずは蝶番を溶接する。
手前の台もつけた。
裏には土が乗る縁をつける。 カーブしてるので一つ一つ切れ端の材を更に切ってつけていく。
これはウチの料理用のステンレスカマド。 この中に鉄材を入れて真っ赤して、曲げて加工する。 ガスのトーチバーナーごときでは全体を真っ赤になるまで加熱するのは難しい。 薪生活者は鉄工に向いている。
色々曲げながらこういう形に落ち着いた。 キュッと曲げる所と緩やかなカーブのナリが自然になるように何度も何度も熱くしては曲げ直す。
掛け金はホームセンターで売ってるこういうものを利用する。
ジャン!! ここまでディティールに凝ったピザ窯の口は初めて。 何でも時間をかければいいものが出来る。 「廃材でやっつけ仕事」というのとは別の境地。 これはこれで楽しい。
こんな感じ。
耐熱塗装を施すとちゃんとした製品のような仕上がりになった。
10人以上が集まりワークショップ形式でのピザ窯作りスタート。
現場の土は粗いのでBBQ用の巨大網でフルイにかける。 普通のフルイだと目が細かすぎて時間がかかるので、大きめの網が望ましい。
粘土がカチカチになってるので、コンパネの上で砕く。
マサが踏み方や水加減を指導。
土の配合は「こぶ」の壁の時の、大半は現場の土に1~2割粘土というのと違って、土と粘土が1:1ぐらい。 いつもは粘土3に砂1とかでやる事もあるが、ここの土自体に粘りがあるので、土の量を増やしてもいいと判断した。 こういうのは土の質によってマチマチなので、一概にレシピ化しづらい。
いつものシートごとひっくり返すやり方で何度も何度も踏みまくる。 「こぶ」の壁の土よりは水分を少なくするので、かなり大変。
同時進行で竹割りで竹を割る。 竹は真竹に限る。 孟宗竹は肉厚過ぎるのと、真竹に比べるとスパッと割れにくい。
窯の内径は120cm。 1mで作った事もあるけど、やはりこのぐらい広い方が使いやすい。 イタリア直輸入の高級な窯には1、5mなどの大きなものもあるが、大きすぎても場所を取るしという事でこれぐらいに落ち着いた。
こんな感じのカゴ状のフレームを作る。
練った土を土台に盛り付けてゆく。
枠を置いてみて、土台の大きさを調整する。
最終的にはコテで真っ平に仕上げる。
練った土でサイコロを作る。 生のレンガという感じ。
自作焚き口を置いて、周りをサイコロで固める。
どんどんサイコロをつけてゆく。
煙突の位置を決めて回りを固める。
表面をキレイにならして完成。 この焚き口と半球状の窯のデザインはイイ!
完成後はボロシーツで養生する。 直射日光と風に当てないのがポイント。 急激に乾燥するとひび割れの原因になる。
この後、一日に一回は板でトントン叩いて締めてゆく。 この作業を丁寧にやるかどうかでひび割れの度合いが決まる。
ひび割れは絶対に起こるもの。 丁寧に叩く事で最小限に抑える事は出来る。
ピザ窯は大勢でやると一日で完成する。 ここで21基目のピザ窯になった。
人海戦術は確かに凄い。 しかし、一人でコツコツやって出来ない作業でもない。
みんなでワイワイというのも楽しいけれど、一つでコツコツというのも楽しいもの。 実際にウチの窯(一軒目の家と廃材天国1基目、移動式ので3基)はコツコツ作った。
まずはコツコツやってみな!!!
Comments