姫さんの野草教室のご報告。
まずは、廃材の家で姫さんの説明&自己紹介。
キッチンから出てすぐの菜園から、野草採集スタート。
ハコベ。 柔らかくてアクのない野草。
菜園の中には、野菜と野草が同居する。
野草の採集にハサミは厳禁。 必ず指で簡単に折れるような、柔らかい部分を採る。 その指の感覚を覚えると、 「このぐらいなら十分美味しく食べられる。」 というのが分かるようになる。
春のノゲシ。 これはサラダで食べられる。 廃材天国中のいたる所に生える野草。
これも同様にノゲシ。 野草は生長に応じて次々と姿を変える。 野草図鑑で、一枚の写真だけを見てるのでは変化についていけない。
カラスノエンドウ。 これもアクがなく、お浸しやゴマ和えが美味しい。
ナズナ(ペンペン草)。 花の咲く前が採り頃。 根っこがキンピラにすると香ばしくて絶品。
ヨモギ。 一気に成長してきてるが、まだまだ苦味が少なくて美味しい時期。 更に成長する5月ぐらいに乾燥させてお茶にする。
セリ。 地表の際の関節部分をポキッと折る事で、後の処理がしやすくなる。
よく、 「毒セリと間違わないんですか?」 と聞かれる事がある。
姫さんは、 「香りを嗅ぐと、絶対に間違わない!」 と仰る。 水仙がニラに似てるというのも一緒。 嗅覚で確かめるのが一番分かりやすい。
その大事な嗅覚が、現代人は危うい。 日々、合成洗剤や柔軟剤の香料、シャンプーや香水の香料、、、。 あらゆる人工的な香料で嗅覚が鈍ってる。
野草の淡くて上品な香りを嗅ぐには、対極の強烈な香料から遠ざかる事だ。
オカノリ。 その名の通り、サッと炙るとノリのような香ばしい香りがする。 叩くと粘りが出て、モロヘイヤのような使い方も出来る。
タネツケバナ。 生で食べると、さわやかな風味がいい。
カキドオシ。
ここからは、姫さんの家に自生する野草たちを持ってきてくれたもの。
タンポポ。 このサラダは最高。
ミツバ。 これは何度も移植をするも、中々うちには定着しない、、、。 半日陰を好むので、うちのような日当たりのいい場所では難しい。
ノビル。 これも犬の散歩中にしょっちゅう見かけるもの。
姫さんに採った野草の処理を教わる。
お昼になったので、本格的に野草料理に入る前に野草ピザを頂く。
薪の窯で焼くピザは最高。
菊芋とノビルをトッピングした野草ピザ。
タンポポのサラダも一緒に。
ピザの後は、薪のキッチンに入り、野草料理開始。
みんな姫さんの指導に懸命に学ぶ。
薪ストーブで、野草を茹でる。
ゴマを摺って、豆腐も混ぜて白和えの衣を作る。
ノビルのグラタンの仕込み。
みんなで試食タイム。
まずは野草のしゃぶしゃぶ。
手前から、 カラスノエンドウ、 ノビル、 セリ、 ハコベ、 ヨモギ、 ミツバ、 カラシナ。
サッと湯通しして、出汁醤油で頂く。 それぞれの野草の味をダイレクトに楽しめる。 どれも美味しい~!
和え物などの料理もズラリ。 姫さんの野草料理は天ぷらはしない。 こういう和え物などの繊細な料理で、野草の味を楽しむ。
今度はノゲシのサラダ。
高野豆腐とミツバの卵とじ。
ナズナの白和え。
ノビルの出汁醤油浸し、ショウガ添え。
ノビル(球根)の味噌マヨグラタン。
ノビルの酢味噌。
カラスノエンドウの胡麻和え。
カラスノエンドウのジャコ和え。
セリのナムル。
ミツバのショウガ浸し。
ナズナの根のキンピラ。
タネツケバナのワサビドレッシング和え。
カラシ菜の塩漬け。
菊芋の酒粕漬け。
野草パスタ、姫スペシャル。 ミツバ、菊芋、セリ、ウドナ、エノキ、ニンジン、キクラゲ。 それらを出汁醤油に漬け込んだものがソース。
これがソースの原料。 姫さんが予め作ってきてくれた。
と、採集から料理、試食タイムと、怒涛の一日だった。
姫さんの野草料理は、ただ単に野菜を買わないためにやってるんじゃあない。 真に美味しい、お酒のアテにもご飯のお供にもなる料理。
これらは一日で一気に野草量のオンパレードになった。 普段は、いつものおかずの脇に一つ二つこういう野草料理があるといい。 もしくは、薬味としてセリやミツバはしょっちゅう使いたい。
いい純正調味料と、多種類の薬味。 それと季節の野菜や魚の組み合わせは山ほどある。
ほんと、日本の料理は奥が深い!
それに、野草ってどこにでもある。 あるのに見てない、気づいてないだけ。
鳥の声も、木々の揺らぎも、意識しないと感じないもの。
「この野草、採って帰ろう!」 という目。
「おっ、あの廃材使えそう!」 という発想。
気づき始めると、更に応用のめくるめく世界に飛ぶ!!!
廃材天国HP http://haizaitengoku.com/
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