【天ぷらカー】天ぷら油のフィルターの交換方法
- 山本 さくら
- 2016年12月9日
- 読了時間: 3分
廃材天国の自家用車は天ぷら油で走る、天ぷらカー。
母屋から大きく出した軒に格納してる。
H11年式のマツダ ボンゴフレンディー 2500ccディーゼルターボ。
ここしばらくは特にトラブルもなく、調子よく走ってくれてた。
が、、、。
急なトラブル!!
天ぷら油での走行中に、エンジン停止!!!
軽油に切り替えると、エンジンはかかるし、普通に走れる。 幸い近所を走行中だったので、一旦帰って直す。
この運転席と助手席の下がエンジンルーム。
ハンドルの下のこのスイッチで燃料を切り替える。
エンジンスタート時は軽油。 一旦かかると、天ぷら油に切り替える。 そこから日中はずっと天ぷら油に切り替えたまま。 数時間停めるぐらいは、てんぷら油のままでいい。 で、一日の最後には軽油に切り替える。
要するに、エンジンが冷えた状態ではてんぷら油ではかからない。 最初かける時と、一日の終りの2~3分だけは軽油を使う。 なので、99%はてんぷら油での走行が可能になってる。
運転席のシートを跳ね上げると、エンジンルーム。
何本か通ってる透明のホースが改造後に設置してあるもの。
分かりづらいので、燃料の供給の方だけに矢印をつけた。 この「軽油」と「天ぷら油」と書いたのが供給のライン。 これと別にそれぞれ「リターン」という燃料がエンジンからタンクに帰るラインもある。
これの供給とリターンというのは、普通のディーゼルエンジンの構造。 これが、2タンク式の天ぷらカーの場合、 軽油の供給とリターン、 天ぷら油の供給とリターン、 という事になってる。
よく、天ぷらカーの改造って、 「エンジンを改造するんですか?」 とか聞かれる。
実際には矢印の「6ポート」と「熱交換器」の2の部品をつをつけて、タンクを2つにして、それぞれをホースで繋ぐ。 というもの。 熱交換器が「熱」を得るのはラジエーターから室内のヒーターに熱を伝えるホースを介してる。
熱交換器の真下にはフィルターがついていて、そのフィルターが詰まった可能性がある。 エアフィルターを一旦横によけて、フィルターを交換する。
これがフィルター。 日産のキャラバン用のオイルフィルターで、オートバックスで1000円ちょっとで買える。
新旧のフィルター。
今回、今まで経験した事がない完全なエンジン停止だった。 もしかしたらという事で、フィルター以外の所もチェック。
この左下の穴と真ん中の穴を天ぷら油が通る。 ブレーキクリーナーで汚れを落とす。
フィルターの中を燃料で満たして組みつける。
更にもしも、、、という事で、燃料ホースを一旦外して吹く。 口でプーッと。 これで、燃料タンクの吸い口や6ポートの詰まりがないかを確認出来る。
で。 ちゃんとレッドゾーン付近まで吹け上げるようになった!
実は最近天ぷら油の精製に慣れて、 「このぐらいキレイな油入れよるんやったら、そこまで頻繁にフィルター交換せんでええやろ。」 と、甘く考えていた。
やっぱり、フィルターは定期的に交換せなね。
普通の車でも、車を長持ちさせる秘訣はエンジンオイルの交換などの、当たり前の事。 そういう当たり前のメンテを定期的にするのは、機械にとっては超重要。
それにしても、車の調子が悪くなった時に、自分で対応出来るのが楽しい。 「ここが原因か?」 「それともここなのか?」 と一つ一つ原因を究明する。
いや、一つ一つ潰していくしかない。 限りなくコツコツとした作業。
今回も天ぷらカーの産みの親「満月屋」の岩本さんにも電話でアドバイスを求めた。
原因がフィルターじゃなければ、タンク降ろして中の詰まりのチェックとか、6ポートの交換など、他の選択肢も発生する。 それにしたって、諦めずに究明し続ければ確実に原因は突き止められる。 そして原因が分かれば、必ず解決させられる。
天ぷらカーを導入する前までは、車のメンテなんか全然出来てなかった。 エンジンオイルを交換する事ぐらいはやってたが、エレメントの交換時には車屋に持っていかないと出来ないと思ってた。
それが、やってるうちに色々と出来るようになるもの。
これは家作りも料理も全て一緒。
何度失敗しても、諦めさえしなければ!!!
廃材天国HP http://haizaitengoku.com/
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