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【冷暖房フリーの家】一年中21℃という驚きのアースシップに行って来た

どうも! 廃材天国の陣です。

徳島は美馬市にある「アースシップ」に行って来ました。

Contents

そもそも「アースシップ」とは?

古タイヤ、空き缶、空き瓶などの廃材と、 そこにある土で出来た家で、 冷暖房ナシで一年中21℃を保つとか。 水も雨水を循環させる仕組みを完備しているんです。

元々、メキシコの砂漠で生まれた工法で、 外気が高温の時には涼しく、低温の時には暖かくという理想的な家です。

「家に使う材料は廃材利用で!」 というコンセプトの実践具合は廃材天国の方が上手ですが、 夏涼しいという所がとてつもなく羨ましい!!

冬の暖房は大型の自作薪ストーブで、 一日中廃材を燃やして快適に賄えますが、 夏の暑さを涼しく出来るというのが目からウロコでした! 参考 アースシップ 海外のサイト

詳しくは、「ecoばか実験室」のモーリーの記事を読むとよく分かるよ。

日本で初のアースシップ

徳島のアースシップのオーナーは、倉科さんという女性です。 彼女は強い想いで、2017年にアースシップの生みの親のマイケル・レイノルズ氏を初来日させ、 2018年に数ヶ月に渡り、マイケル氏率いるアースシップチームに来てもらって建設してもらったのです。 そうして、日本で初となるアースシップが徳島に誕生したのです。 参考 徳島県美馬市に、自給自足できる家 『EarthShip』を建設したい!クラウドファンディング 参考 自然エネルギーハウス「アースシップ」を皆の力で建設ふるさとチョイス

クラウドファンディングを二度も成功させて、資金集めをされているのも凄い!

現在は見学不可

2018年の建設中にはワークショップという形で、現場の作業を手伝いながら見せてもらうというのが可能でした。

見学させて欲しいという声が多く、まだ工事中(2019.5月)という事もあり、 現在は見学の受付けに対応出来かねるという理由で、見に行くだけは出来ないのです。

今後は体験型ゲストハウスとしてオープンするようですので、是非泊まりに行きたいものですね。

僕は職人として手伝いに行きました

これは真空管温水器です。 設置するのはFUJISOLというメーカーです。

ここでは詳しい説明は省きますが、 昔ながらの「太陽熱温水器」と、この「真空管温水器」との違いは、 どちらも夏にお湯が沸くのは当然ですが、 前者が冬や夜になるとお湯が冷めるのに対して、 真空管は気温が低くても、太陽光さえあれば十分なお湯が得られるという所です。

たまたま友達が倉科さんと友達で、真空管温水器の取り付けを依頼されたのです。 「陣さんも手伝ってもらえます?」 という流れで、1日作業を手伝って色々と見せてもらうという事が出来たんです。

まずは架台を組んで。

アースシップの前に設置します。

保温タンクをセットします。

ここまでの給水と給湯の配管が出来てなかったため、真空管のセットは延期になりました。

アースシップを実際に見学しました

アースシップの特徴は半分土に埋まったようになり、 洞窟のような、冬暖かく夏涼しいという効果を生みます。

それから屋根が受けた雨水は、マンホールから地下の浄水システムに繋がっており、水の自給を可能にします。

このダクトは空気の取り入れ口で、 夏には暑い外気もここから入り、 地下を通る事で、室内に涼しい空気を送ります。

反対にこちらはガラス面が受けた熱を暑い時に逃すフタです。

アースシップの端から回り込むようにして、中に入ります。

ここから中に入ります。 ここが南向きのガラス面の内側になります。 太陽高度の低い冬にはたっぷりとここで太陽光を集めて暖を取り、 太陽高度の高い夏には少ししか太陽光が入らないような角度に設計されています。 もちろんそれでも温室ばりに暑くなるでしょうから、上のフタを開けて熱気を逃し、 地下からの涼しい空気を取り入れて、涼しくするという工夫がなされているのです。

木材は廃材ではありませんが、日本の伝統工法のようなキッチリしたものではありません。 素人でもDIYで作れるようなハードルの低さを感じます。

写真の右がガラス面です。 先述の夏と冬との温度差はこのスペースで調整されるのです。 そして、左側の各部屋に入れば一年を通して21℃という驚きの快適さが得られるのです。

奥の四角い口から涼しい風が自然に送られてくるようです。 当然ですが寒い時には自由に閉められます。

まだ途中でしたが、雨水の濾過のフィルターです。

これが水の浄化装置です。

外人用のバスタブに水洗トイレです。 水洗トイレは二つもありました。 もちろん、浄化槽も備えています。 もう地中に埋まっているので、見る事はできませんでした。

タイヤに土を詰め込んで作った様子が、一部見えるようになっています。

まとめ

丁度暑くも寒くもない時期の訪問でしたので、 是非とも夏の35℃ぐらいの時にまた行きたいものです。

ここはうちのように一人で、コツコツと何年もかけて作り続けたのとはまた違います。 倉科さんの情熱が、クラウドファンディングでの資金集めや、 地域の方や行政、銀行の方まで巻き込んで、 ここまでの形になっている事はとても感慨深いものがあります。

やりたい事を形にするには、労力が要ります。 そこには自分自身で動くだけじゃなく、 熱い想いを語り、周りを巻き込む事が大なり小なり必ず必要です。

僕も一人で作っては来ましたが、 「素人が廃材でセルフビルドするんや!」 「薪の暮らしで自給自足したい!」 と、あらゆる所で喋っては、 「あそこに使ってない材料あるから聞いてやるわ。」 「うちの会社で出る廃材ならいくらでも持って行ってええで。」 と、多大なご協力を得てここまでの形になりました。



「こんな風な事したい!」 という明確なコンセプトと、 何が何でもやり遂げるという執念から来る、行動力だ!

したい事をハッキリとクッキリと思い描くのだ!! あやふやな夢や妄想など、フワフワと飛ばされるぞ。

そこさえドッシリと決まり、そこに向けて日夜突き進む。 何があろうとも、ブレずにやりつづけろ! やってる事の一つ一つは、そんなに超人的な事でも何でもないんだ。

「誰にでも出来る事を、誰にも出来ないような情熱を持って取り組め!!!」

で、気がつくとこうして形になるんだよん🎵

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京都のオーガニックファーム「ココデプランテーズ」

京都から、来廃者があった。 わざわざ京都の中でも田舎の南丹市に移住して、 自給自足を目指しながら有機農業に取り組む若者。 児島光くん(28) 「ココデ プランターズ」という屋号で、HPも作ってる。 http://www.cocodeplanters.com/...

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