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0円で借りた古民家に、間伐材の丸太で小屋を建てる

前の記事の0円の古民家の主のたくちゃんが、風呂を作って欲しいと。

家の中には風呂はなく、元々外にあった風呂とトイレが崩れて原型がなかった、、、。


古民家から更に軽トラで林道をしばらく走って、材料を取りに行った。 冬の間に伐採されて放置されてる丸太をタクちゃんが皮をむいてとっておいたそう。 6m級の立派なヒノキ。 軽トラに乗せるだけでギリギリ。


僕とタクちゃんで丸太を取りに行ってる間に、しょうたくんが三角定規を作ってくれてた。 またもや、合宿でやった東屋と似たような作業。


うちと違ったのは山なので、穴を掘ってると超デカイ石が現れたりする所。


掘るのにしょうたくんは2時間ぐらいは費やした。 底で動いても手では持ち上げられない程重い。 狭いので、二人で持ち上げる訳にもいかない。 そこで、しょうたくんのロープワークが見事に決まった。


これも同じ工程。 丸太を埋めて、仮の筋交いで固定。 仮枠作ってコンクリで固定。


下で水平を出して、測って上をチェーンソーで落とす。


合宿で使った桁は一面は真っ直ぐだったけど、ここでは完全な丸なので、チェーンソーワークで加工しておく。


いよいよ丸太を上げる。 まずは脚立に預けておいて、片方を2人で持ち上げる。 このぐらいの丸太なら3人も居れば十分。 一人ならチェーンブロックを使う所やろね。


乗った!


タクちゃんに羽子板ボルトを入れてもらう。


奥行き3、6m、幅3mにした。 上に乗せる垂木が2間モノだったので、そうした。


最後に筋交いを入れる所まではいった。 ここまでで3日目の夕方になり、作業終了。

合宿のようなプログラムとしてやるより、タクちゃんの場合は自分が住む家での実践ワークなので、猛烈な吸収力。 この3日間でかなり色んな作業を覚えた。 既に電動工具やチェーンソーなどもオークションで買い始めており、どういうのを買ったらいいかも伝授した。

しょうたくんも居て3人体制だったというのもあって、かなり進んだ。 僕が棟梁で何人か居れば、こういう改修工事は超サクサク進む。 後はタクちゃんがコツコツとやっていくのみ。

実はタクちゃんは10年近くに渡り、接骨院を経営してた。 何人も雇って軌道に乗せてたそうな。 それを後輩に譲って、自給自足生活にシフトした。

それは、「やった事ない事に挑戦したい!」という想いと、一人息子と夫婦との家族でこの山の中で田舎暮らしがしたいという夢を実現させるため。 うちで解体工事中に居候してた時から、そういう生活をしたいんだと語ってた。 それから1年ちょっとで、こんな条件のいい土地に入れたのは単に彼らがラッキーなのか?

否! 日本中に空家も耕作放棄地も山程あるんだ。 探せばこういう物件に必ず出会える。 「空家はあっても中々貸してもらえないのよね。」という世間話に突き合うな。

ちなみにここは奥さんのノリちゃんが車でテキトーに空家を探してて、林道に入ったので車を止めて歩いて行きついたという所。 で、また下に降りて田んぼで作業してる人に声をかけて大家さんを探しだして交渉したとか。 そういう執念とも言える動きをしてたからこそ、縁があったのだ。

要は空いてる土地はたくさんあるし、こういう場所って売れたり金になったりしない。 でも、土地を持ってる以上は管理しないといけない。 だから熱心にアタックして、ちゃんと信頼を得てそれに応えられれば、貸してもらえるのだ。

ほんとに日当たりのいい最高の場所やった。

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