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手作業で田んぼの作業をやって採算は取れるのか?

さあ、いよいよ田植え!


立派に育った苗代の苗。
田植え機用の箱苗とは丈夫さが別世界。
手植えで一本苗を実現させるためにはこの苗の出来次第。

まずは苗取りから。


みんなでワイワイ喋りながら苗を取る。


ワラで束ねてこんな感じにしておく。
これを植えてる者めがけて投げて供給する。
うまく思い通りの所に投げられると嬉しい。


みんなが苗取りしてる間に僕が六角定規で印をつける。
この去年自作した定規は秀逸。
3反の田んぼを1日とちょっとで印をつけられる。
それまでに使ってた昔ながらの回転式の定規は、一番奥に手を伸ばして「よっこいしょ!」と回転させるので、リーチの短い女などは腰への負担が半端じゃなかった。
みんな、「コレでやり出したら、もうアレはやりとないわー。」と口を揃える。


子どもたちも最初は超張り切ってのスタート。


各自が自分のペースで植えられるのもこの定規の魅力。
回転式の場合、早い者は待たないといけないし、遅いと早いものに追いつこうと焦るからね。


こんな感じで植わってゆく。
苗は一本植え。
この方が放射状に分ケツしてガッシリとした株になる。
これが無肥料でもよく採れる秘訣なのだ。


お楽しみのおやつ。
ゆかりちゃんの手造りアイスを源がよそってくれてる。
スモモと甘酒のアイス。


にこちゃんは3回ぐらいおかわりしてた。
毎日休まずに学校に行くにこちゃんも田植えばかりは休んで手伝う。


これから除草に大活躍してくれるジャンボタニシの卵と全く一緒の色で面白かった。


今では中学生になり、部活や期末テストとも重なった野遊。
部活から帰って、暗くなるまで植えてくれたり頼もしい。
最後の一日だけ学校を休んで植えてくれた。


このお方だけは兄とも末娘とも違って学校とは無縁、、、。
常にモクモクと手伝ってくれる、一番頼りになる土歩。
兄弟での個性のバリエーションが違い過ぎて面白過ぎ!


最後の一番大きな田んぼを3日目のお昼までに植え終えた。


こうして水を入れる。
この辺りは水が豊富。
満濃池からの水も来るし、渇水の時には部落で管理してる井戸があり、ポンプ小屋のカギを借りて各自好きな時に水を入れられる。
今までに水不足で困った事はない。

3反の田んぼに家族総出で3日間かかって田植え。
廃材天国の家族、実家の親父とお袋、弟の源とゆかりちゃんの家族、京都の妹の雅も帰ってきて、大所帯。
ゆかりちゃんのお姉さんやお父さん、源の友達も手伝ってくれたのもあって、2日半で植えられた。
みんなでワイワイ植えて、夜は宴会というのも田植えの醍醐味の一つ。

しかし!
みんなでやるから楽しいのは事実だけども。
一人で出来ない事もない。

一軒目の廃材ハウスの時には段々の棚田(6枚で一反程)を借りて一人で一週間かけて植えた。
今の丸亀のコンクリ畔と違って、モグラやザリガニが穴をあけると水はダダ漏れの棚田。
上にある小さな池だよりの水にも事欠く大変さやった。
ジャンボタニシも居なくて、暑いさなかの手作業での草取りにはしょっちゅう休憩して近くに成ってる夏ミカンを勝手に拝借して難を逃れたもの。

いよいよ小さなため池が乾上がり途方に暮れてると、廃材建築の師匠の田村さんが、「日が落ちてから田んぼに来い。」と言ってくれた。
暗くなって田んぼに出かけて行くと、田村さんがエンジンポンプを用意してくれてた。
「香川用水からコレで盗るんじゃ。」と!?

そこまでやっても、その年の収穫は3俵ぐらいやった、、、。
不足分は大家さんである河野さんの籾摺り場の機械から溢れたクダケをもらって凌いでた。

ともあれ、今の田んぼの収量のMAXが25俵(玄米30㌔の袋で50袋)。
無農薬無肥料、除草剤ナシ、天日乾燥という最高のスペックでの末端価格に換算すると、30㌔で4~6万円(ネット販売の農家による)。
そもそもこういうお米はアンマシ流通してないから、値段はあってないようなもの。
でも買おうと思えば、実際2、3百万円に相当する。

こんな計算自体バカバカしいけど、食にこだわろうと思えばこういう計算になる。
だったら、一年のうちの一週間田植えに費やしたり、暑いさなかに除草作業したって「合う!」という事になるのだよ。

お米作って合わない、、、。
お高い石油肥料と石油農機具使って、30㌔7000円でJAに売って「合う」訳なかろうが!

お米は農の象徴だ。
このお米作りから自由を勝ち取る事は超意義深いぞ。

クボタの農機具と住友の肥料ナシに、自分で、自分のために、自分の好みのやり方で作れ。
それは金に換算すると、費やした労力を遥かにしのぐんだぜ。

という事を篤農家のおじいちゃん程分かってる。
今年も植えてると、
「あんたのやり方は凄い!わしはもう真似出来んけど、理に叶うとる。」
「わしの息子はわしがせんようになったら田んぼやせんやろ。」
「金出してお米買うたって安いしな。」
と愚痴をこぼす。

30~50代の農家の長男の中年よ!
戦前から毎年田んぼしてきた重鎮に愚痴を言わせるな!!

合う合わないの話になればなる程、機械と大手製品からの脱却しかないという結論に至る。

だからこそ、バインダー(刈りとり)とハーベスタ(脱穀)、籾すり以外は全て手作業でやっとる!!!

自分の労力で一年分の主食を自給してこそ、盤石の生活が築けるというものなのだよ。

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