お茶など販売中です

淡路島の塩釜の溶接は長い道のりだった

どうも!
廃材天国の陣です。

淡路島から塩釜製作の依頼がありました。

3年ぶりの【塩を煮詰める釜を作る】仕事は淡路島からの依頼

2019年の始め頃から打ち合わせを始め、
5月に現地に下見に行き、夏にコツコツ溶接し、10月に据え付けました。

長かった工程を振り返ります。

溶接職人


リース屋で鉄板を借りてきました。
1.2m×2.4mで厚みが2㎝のものです。
こういうしっかりした鉄板の上で組み立て作業をするためです。
一ヶ月借りて5,000円ぐらいのものです。

実は9mmもの厚みでここまで大きなもの、
しかも海水を入れて薪で焚く釜を作るのは始めてです!!
2016年の天草の釜は6mmでした。

6mmと9mmって、数字では1.5倍ですが、
実際の鉄板を持って見ると倍ぐらいあるんちゃう??と思える程の違いがあります。
「この鉄板を溶接するんかーーー!!??」
と、正直自信がなく不安もありました。

「プロの溶接職人で誰か来てくれる人おらんかなー?」
と考え始め、色々と知り合い関係で聞いてはみました。
しかしプロの溶接職人は鉄工所や造船所に勤めており、
中々臨時で来てくれたりはしません。

そんな中、たまたま溶接職人との出会いがあったんです!
今年5月の「アートでたんぼ」というイベントに移動式ピザ窯で出店した時の事です。
ピザのお客さんとして、色々と世間話をしていると鉄工所に務める職人さんだと分かったのです。
「!!!!」」
まさに渡りに船とはこの事です。
「これは、この人に頼むしかない!!」
と、
初対面でイキナリ、
「今度海水を煮詰める釜を作るんですけど、応援で来てもらえませんか?」
とお願いすると、
「ええよ!」
と、拍子抜けする程簡単に快諾してくださりました。

仮付け

仕事の日取りを決め、廃材天国に来てもらいました!!
まずは仮付け作業です。
どういう順番で組み立てていくとスムーズにいくかを考えながら仮付けします。

仮付けとは溶接作業の基本で、
まず端と端などをちょこっとづつ溶接して、
全体像を掴むのです。
それから例のバリバリバリーーという本付け溶接します。

リース屋で大型の鉄板を借りるように指示をしてもらったのもこの方でした。
借りた鉄板に置いて仮付けします。

このように少しづつ組み立てていくのです。

これは分かりづらいですが、
僕がタイヤショベルに乗って材料を持ち上げながら、
職人さんに仮付けしてもらっている様子です。
「もうちょい上げてー!」
「ちょっとだけ下げてー!」
「いや、行き過ぎやーー!」
と、何度も何度も調整を繰り返して、どうにかこうにか鉄板の位置が出ました。

本溶接

からくも全体の仮付けが終わって、本溶接に入ります。
溶接のコツを何とか吸収しようと思い、
疑問点を聞きまくります!

溶接中にビード(溶接肉盛り部)の様子を溶接面を通して見せてもらったり、
本溶接の際に要となる、熱による鉄板の変形への対応などなど、
超超勉強になりましたーー!

全く同じ釜を2台作るので2台目も出来ました。

溶接職人の方には1日で2台の仮付けと、
本溶接の基本を教えてもらい始めたぐらいで時間切れとなりました。
何せ鉄工所が休みの日に休日返上で特別に来てもらったのです。

後は、コツコツと何日もかけて自分で本溶接をしていきました。
教えてもらった電流の調整や溶接棒の使い分けも色々と試行錯誤しながらでした。

何とか本溶接を終え、水を張ります。
これはプロでも確認のためにやるそうです。
案の定ジワーッと滲み出る箇所があり、水を捨ててまた溶接しなおします。

それを何度か繰り返して全く漏れなくなりました!!

本体の向きを変えるのには、この縦吊りクランプが威力を発揮します。

こういう使い方をします。

チェーンブロックでガリガリ引き上げると簡単に持ち上がります。

こういう感じの「下向き溶接」か、「水平隅肉溶接」で溶接出来るようにしょちゅう向きを変えます。

バッチリ溶接出来ています!

 

片方の釜にだけバルブをつけるので、ニップルをつけます。

補強

これは釜の裏に補強のリブを入れている所です。
本体に若干の反りがあったので、ユンボで抑えて平鉄を仮付けします。

このリブも9mm厚です。

バッチリ溶接出来ました!

ここからは6mmの鉄板で組みます。
奥が薪の焚き口、手前の細いのは煙抜きの口です。

最後の一枚が重かったので、土歩にユンボを操作してしてもらって合わせました。

どんどん大きく、重くなってきます。
倉庫が手狭になり、外に出してタイヤショベルで向きを変えながらの溶接です。

立てたりするのもタイヤショベルで自在に出来るのです。

薪の焚き口、補強のアングル、吹きこぼれ防止の羽がついて完成です!!

これは煙道という釜本体から煙突に煙が抜けるまでの道の鉄板です。

ここにステンレスの煙突を差し込めるようにしました。

振り返り

いやーーー、振り返ると長い道のりでした。
「おのころ雫塩」の末澤さんとの打ち合わせ、
鉄工所の社長との、材料の鉄板の打ち合わせ、
溶接職人のと出会い、
後はひたすらコツコツと溶接作業に明け暮れました。
数ヶ月を要した作業でした!

3.2mmの溶接棒は何と40Kg以上も焚きました!!
普通にちょくちょく溶接してたら5Kgの箱って中々なくならないので、仰天でした。
この莫大な溶接作業のエネルギー源は燃料代フリーの天ぷらウェルダーで賄いました!!
天ぷら油でEV充電をするために導入した発電機はウェルダーと言い、
発電機と溶接機がセットになった機械なのです。
溶接機ってとんでもなく電気を喰いますから、この仕組みはすごいです。

電気自動車に、天ぷら廃油を燃料にして充電するには?

これはよく言ってるが、
出来る確証がある仕事だけやっててもつまらないぞ!
「出来ないかもしれない、、、。」
「自信がない、、、。」
「大丈夫だろうか?」
「うまくいかなかった時どうしよう?」
こんな事ばっかし考えててワクワクすんのかよ。
折角ご縁があり頼まれたのであれば、腹を据えて引き受けてしまえ!!
それから順を追って、どうすれば実現するかを考えろ!!
人に相談したり、ネットで調べたりして、手を尽くすのだ。
このプロセスの中で、モヤモヤとした不明瞭な中から
「!!!!」
という閃きを得るのだ!
その瞬間と、そこから着実に形にしていく過程にこそリアリティーがある。
この道を経て完成した暁にこそ、本物の歓喜が訪れるのだ!!!
そうしてまた次なるステージへと進み、
また新たな領域のワクワクへと突き進むのだ!!!

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA