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いい廃材を上手く手に入れるコツとは?

廃材をもらって欲しいという依頼の中でも、わざわざ取りに行く価値のあるものは数少ない。

古民家の立派な梁や桁や柱でも、電話一本で解体屋が分別して廃材天国の庭まで持ってきてくれるから。
よく、廃材があるんですけど取りに来て欲しいという依頼はよほどの価値のあるブツじゃなきゃまず応じない。

そんな中でも、時々出るのが、農家の納屋に眠る稲を自然乾燥させる時に使う細い丸太。
通称「ハゼの木」。
細くて長いから、番線で締めれば即席の小屋ぐらいすぐに出来る。

農家のおじいちゃんはコンバインを導入して何十年も経つのに、このハゼの木を納屋の軒の上なんかに大事に保管してある。
やっぱり大事に使ってきた資材を簡単には捨てられないもの。
そうこう言ってるうちに、何でも捨てるには産廃代が安くない時代に突入してもうた。
なので、タダで引き取ってくれる廃材建築家に話が回ってくるという寸法。

「僕は未だにハゼの木にかけて乾燥してるんや。」と切り出すとおじいちゃんの昔話を引き出す最高のネタになる。
そうして仲良くなればまた、紹介してもらったりという好循環が生まれる。


コレ。
久しぶりの依頼で親父と取りに行き、軽トラ2台分。
大抵この細い丸太は2間モノ(3、6m)。
既に立てかけてあるものは以前取りに行って保管してある材。


今回はバタ板というには厚すぎる、5~6㎝厚で幅が30㎝を超えるごっつい板も多くて魅力的。
丸太もこの車に乗ってるのは3間モノ(5、4m)の長モノで貴重な材。
今は廃材天国内には古民家の梁とオボシキ3間モノ、4間モノがゴロゴロしてるけど、こういう細くて長いのは珍しい。


二階の軒下に立てかけられる2間モノ以外の大物は大物専用置場に移動。


屋根にする廃トタンを飛ばないようにするためのヒモのストックがなかったので、急いで畳屋へ。
ナイロン製の畳のヘリ。
これがタダで手に入る廃材ヒモの中では一番耐久性がある。


解体現場で獲ってきた瓦棒のトタンを利用して雨除けにする。
このヒモがあると台風が来ても大丈夫。


廃材の家を作る材料である廃材の養生に、新しいトタンを買うようなナンセンスな行為に違和感を感じないようになったらおしまい。
ましてや、一年もすればボロボロになるブルーシートを買うなんぞもっての他だ。

どうせ次々と出てくる廃材。
イチイチ大事にする必要すらないんやけど、レアで程度のいいものはこうして養生しておく。
県内にもいい廃材を解体屋にお金を払って特別に取り出させて、「古材」という付加価値をつけて都会に高値で売りさばく業者も存在する。

繰り返すがウチでは廃材なんぞ大事に扱うような代物じゃあない。
重機でブッ壊され、4tダンプに入るようにラフにチェーンソーで挽かれた廃材で十分。

タダの産廃を材料にし、家を大事に丁寧に作る事を目指さない。
切ったり削ったりはもっぱらチェーンソー、テキトーに組み合わせてボルトやビスだけでソコソコの強度を得られればOK。

数十年しか使わない「家」という一つの道具でしかない耐久消費材に金をかけないのは当然。
労力すら必要最小限で結構。
クソ丁寧に作って、どっかのハコに展示する工芸品とは訳が違うからね。

極論、「廃材を積み上げた上に屋根作って、その隙間に床と壁作れば生活出来るじゃん♪」という価値観。
それでいて、次々と練りあがる構想と実践の繰り返しで完成度は上がるという逆転パラダイム。

ラフで気軽に取り掛かり、躊躇なく湯水を垂れ流す如く作業し、気がつけばスキルも上がり、自分のイメージが即形になるという快適な家。

まあ、実際にはこんな奇天烈な廃材建築なんかはやりたい者は少ないんやと思う。
それでいい。
その方が世のスキマからかすめ盗り、したたかで軽やかに踊り狂う廃材生活者としては好都合。

積極的に欲しがるものだけが潤沢に廃材を入手し、贅沢でリッチな左ウチワ生活を展開できるのだぞ!!!
イッヒヒヒヒヒヒィィイイイ~~~(涎)!!!

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