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【ロウ付け】スレンテス用のハンダで、鍋の取っ手を修理


鍋の蓋が外れた。
片方は金属用のボンドで補修して使ってたが、やはり永くはもたない。
フローリングのキッチンなら何回落としてもこんな事にはならないけど、ウチのキッチンは一軒目も今も石畳。
やはり何度も落とすうちに外れてしまった。

2つもこういう事態になったので、いよいよ「ロウ付け」に挑戦しようと思い立った。

薪調理で底は真っ黒とは言え、うちの鍋は超高級品。
ステンレスとアルミを7層構造にサンドイッチにしてあるビタクラフトなどは蒸し煮に最適。
そこまで行かなくとも、最低3層構造の底の分厚い鍋だと、長時間煮詰めるソースや保存食系でも焦げ付きにくい。
こういういい調理道具は一軒目の廃材ハウスの時から15年以上使い続けてるけど、ずっと調子よく使い続けられる。
ラゴスティーナというメーカーの圧力鍋はパッキンがなく、毎日玄米炊き続けても全く問題ない。

道具選びのポイント。
料理道具でも、大工道具でも、使用頻度の高い道具はいいものを揃えないといけない。
特に毎日使う、包丁、鍋、フライパンこそ、いい品を使うと、日々快適に料理出来て、永年使い続けられる。
反対に趣味的にたまにしか出番の来ない道具に張り込むのはナンセンス。

それで、このお高い鍋を蓋ごときの為に買い換える訳にはいかない。
必ず自分で修理するのだ。

大きなホームセンターの溶接や鉄工系の付近をくまなく見てると、このロウ付け用の材料がある。
最初は「どんな時に使うんやろー?」というぐらいの認識だった。

色んなサイトやYOU TUBEで調べた。
アーク溶接できない薄物や異種金属でもつけられる溶接の一種で、電気配線の接合のハンダや硬ロウと呼ばれる「銀ロウ」というものもある。
アルミの接合や銅、真鍮、ステンレス、しかもアーク溶接のように母材そのものを溶かす訳ではないので、どんなに薄くても付けられる。


アルミや真鍮と違い、今回のステンレス同士というのはハンダで付けられる事が分かった。
ハンダも、電気配線用とステンレス加工用では内容の金属の配合が違う。
プラスチックのボトルはサスゾールという液体。
ロウ付けには融材のフラックスという液体が必須。
これは加熱による母材表面の酸化を防ぐとともに、ロウの流れをよくする目的で使われる。
中でもステンレスにはこのサスゾールという品を使うそうな。


まずは鍋と蓋の接合面を金タワシでゴシゴシ洗ってキレイにする。
そして接合部分にサスゾールを塗る。
加熱用のトーチバーナーとボンベも用意。
これはカセットガス用のボンベと違って、差し込み口がネジになった高火力用のボンベ。
トーチバーナーもこのボンベ用のもの。


ガヒューーーと焙って、高温にする。
これがビタクラフトの鍋の蓋。


いよいよハンダを流す。


こんな感じで溶け込んだ。
何度か焙ったり、フラックスを塗りなおしたりしながら。
温度によって、ハンダが玉になって流れ落ちたりもしたけど、最終的には上手くいった。


こちらはEBMという業務用のメーカーの「プロシェフ」シリーズで3層構造の鍋の蓋。


こっちの方が更に何度も流れ落ちて、中々上手くいかなかった。


何度もやり直して、何とかついた。


フラックスの残渣を洗い落として完成。


こちらの鍋も直った。

ロウ付けの中でもこのハンダは難易度が低い。
まだまだ難易度の高いアルミのロウ付けなどにも挑戦したい。

以前スクラップ屋で1000円とかで買ったアルミの大型の脚立がグラグラなのをこのロウ付けで直らないかと思案中。

母材ごと溶かして頑強につけるアーク溶接と違い、このロウ付けは非常に繊細。
この薄物や異種金属のロウ付けのスキルが加わると、鉄工や板金、今回のちょっとした日用品の修理と、自作の幅がグッと広がる。

出来るだけ自分でやる

これは深い。
出来ない事に挑戦し続けないと、誰しも「出来る事」の幅は広がらない。
何でもやってみて、失敗して、誰かに聞いたり、YOU TUBEで調べてたりして、再挑戦し続けろ。

止めない限り、必ず出来るようになる。
これが廃材生活を15年やってる実感だ。

「凄いですねー。」、「器用ですねー。」、「何でも出来ますねー。」と出来た結果だけを見るな。

失敗して「何で上手くいかんのやろ???」と悩む。
それを客観的に見れば、苦労にしか写らない。

しかし!
当の本人は、「マジで!」、「だったらあの人に聞けば分かるかも!」と失敗を超える糸口を見出すプロセスにワクワクしながらやってる。
作業そのものが楽しいのは当たり前。

断念せずに、そこに向かえるモチベーションを持てるかどうか?

それも実践者には必須の段取りの一つ。

「道具」と「材料」そして「気持ち」。
この段取りさえ整えば、絶対に出来る。

世の中に絶対はないと言うが、これは絶対だ!!!

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